でもこの八重藤、僕が撮影に行った日は、すでに散りつつあり、実の少ない葡萄のような状態でした。
そう他の藤と違って、花の一つ一つが大きくて、房事態もちょうど巨峰みたいでした。
撮影するに当たって、八重藤は撮りたい。でも、房の状態がよくない、、、さてどうするか、、、。
僕の出した結論がこの写真。
ベンチの上に散った八重藤の花だけを入れ、背景を他の藤棚にして見ました。
そして、一組の夫婦。
実はこの夫婦、この一瞬だけ、寄り添ったんですよ。
この前のカットを撮影していた時、あーあんなに離れて歩かなくてもいいのになー手なんかつないでくれたら絵になるのになーなんて思いつつ、カメラを構え続けていたら、、、、おっやった！待ってましたとばかりシャッターを切りました。
実際はそのまま右に曲がってこうとしていただけで、僕からの視覚的に重なっただけみたいだけど。。。
それにしても、写真ではこの場所の香りを伝えられないのは、すっごく残念です。
こんなとき言葉はいらない。
このベンチに座り、時の経つのを忘れ、ただ静かに降り注ぐ香りに包まれていたい。
