何ミリの意味。。

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ちょいと、質問が来ていたので、ここでそれにお答えします。。

一眼デジカメ買って、レンズに18-55なんていう数字が書いてあるんだけど、何のことかよくわからないそうなので、今日は、ちょっとそのお話をします。

まずは、だいたいの目安として、人差し指と親指でわっかをつくります。
そしたら、そのわっかを目のところに持ってきて、覗いてください。
わっかから、目までの距離がその数字だと思ってもらえれば、大丈夫です。
18mmなら、目からすぐのところで覗いて見える広い範囲が写りますし、55mmなら、わっかを目から少し離して狭くなりますよね。

どうでしょうか?なんとなくわかりますでしょうか??

ビデオでいう何倍っていうのは、僕らからすると逆にわかりにくいんです。
以前にも書いていますが、
28-300
50-500
600
という3本のレンズがあります。(実際にあります)

28-300 は倍率でいうと 約11倍 ですよね。
50-500 は倍率でいうと  10倍 です。
600   はたったの    1倍 です。
でも、どれがより望遠かというと、1倍の600です。
次に望遠なのは10倍の50-500の方なんです。
28-300は11倍もあるのに、一番望遠ではないということになります。
わかりますでしょうか??
何倍って言う表示は、倍率であって、大きさではないんですよね。
あくまで範囲の広さを示すものだということです。


さて、そしたら、ここから少しその焦点距離のお話を、、、

小学校の頃、虫眼鏡で太陽の光を集めて、紙を燃やしたりするような実験やりませんでしたか?
虫眼鏡のレンズを太陽と平行に向けて、光を集めて、出来るだけ小さくなるようにすると、紙が燃えましたよね?
あの光が一番小さく集まった時の紙からレンズまでの距離が焦点距離なんです。
焦点が合う距離ですね。。

レンズの設計によりこの焦点距離を変える事で、写る範囲が変わるというわけです。
単純にいうと(厳密には違いますが)僕のよく言う50mmってレンズは、レンズの基準点(第二主点)から、50mmのところで無限遠にピントが合うんですね。
だから、基本的には、18-55というレンズは、遠くにピントを合わせたときに、フィルム(撮像素子)から18mm-55mmの範囲で変えられるということになります。
ただし、これは1枚レンズで設計した時の場合で、複数枚のレンズで設計されたレンズはこの第二主点が移動するようです。

ま、難しく考えなくて、
単純に数字が小さいほど広い範囲が映って、
数字が大きいほど望遠になると思ってもらって大丈夫ですよ。

こんな感じでよろしいでしょうか??