世間では、、ズームレンズを一通りそろえた後、なぜかマクロレンズを欲しがる人が多い。
何でだろ??
僕から言わせてもらえば、、、重くてかさばるだけな気がするのだけど、、、
そしてね、きちんと勉強すると、マクロレンズって、使いこなすには結構難しい事に気づく。
何年か前のブログに遡ると書いてあるんだけど、、ここで、また書いておきます。
まず、写真から少し離れますが、スクリーンに映し出した投影機を思いだして欲しい。
スクリーンにおさまる程度の映像を映している位置から、投影機を離していくと、映像は、次第に、スクリーン自体をはみ出し大きくなっていく。。。。そして映像自体は薄くなる。
このときのスクリーンって言うのが、撮像素子だと思ってくれればいい。
レンズを繰り出すことで、大きく写せるでも、、、撮像素子への光は少なくなる。
マクロレンズの機構にもよるけど、基本概念は同じだと思う。
レンズを繰り出せば、繰り出すほど、撮像素子への光は少なくなる。ということは暗くなるのね。
それに加えて、F値って、口径比とも言うように、第二焦点距離を口径で割ったもの。
第二焦点距離っていうのは、光学的な事で、僕もよくわからないんだけど、、、
実は、マクロレンズって、そのほとんどが単焦点レンズでありながら、ズームレンズのように焦点距離が伸びてる。
これは、大判カメラや先ほどの投影機の話を思い出していくとわかりやすいんだけど、
レンズ自体は単焦点でも、そのレンズ自体を撮像面から離していけば、マクロレンズになってしまう。
ここで、、、前回の質問のときの、
開放F値2.8のマクロレンズで、絞り優先で撮影しているのに、F値が変わってしまうという質問のことなんだけど、、
レンズを繰り出すということは焦点距離も伸びてる。
でも、レンズの口径は同じなまま。
だから、口径比である、F値っていうのは、レンズを繰り出すと、おのずと暗くなるのね。
たとえ開放F値2.8でも、近距離撮影ではF値は大きくなるのはこのせい。レンズの表記って言うのは、あくまでも、無限遠にしたときのレンズの状態だからね。。
で、話をもどして、、、結局ね、近距離であればあるほど、暗くなるのよ。
だから、キヤノンもニコンもマクロレンズに一生懸命手振れ補正機能をつけるんだけど。
結局、マクロレンズを使いこなそうと思ったら、三脚使うか、ストロボ等使って、明るい状況を作らなければ、ぶれてしまう。
でもね、、、実は、暗くならずにマクロ撮影できる方法があるのよ。。
それが、いつも僕が使う方法。。
単にクローズアップレンズを使うんだけど、、、フィルターのようにレンズ先端に付ける物なんだけど、、
これなら、レンズを繰り出さなくてもクローズアップできる。
だから、シャッタースピードも落ちないからぶれにくいんだよね。
じゃあ、なぜマクロレンズはあるのか、、、
ま、画質だろうね。。
通常のレンズの性能は、あくまで無限遠での、性能。
レンズを繰り出せば、基本的に低下する。
マクロレンズは、最初からマクロ域に合わせてレンズ設計されているから、画質低下が少ないということなのね。
でもさ、、僕の今日の写真。
ごく普通の標準レンズ、50/1.4にクローズアップフィルターで撮影したもの。。
それほど画質悪くないんだよねーーー。。
周辺でゆがみが大きいんだろけどさ、、、クローズアップしたときって、周辺画質って、全然意味ないし、、、、
結局さ、プロやカメラ雑誌がいうには、マクロレンズって、万能だって言うのよ。。
遠くも、近くも写せる代わりに、でかく重くなってる。。
同じ100mmでも、100/2.8のマクロよりも、もっとあかるい、100/2の方がコンパクトだもん。
さらにいいうには、僕が使う50/1.4の方がもっとコンパクト。
これに、クローズアップレンズ持ってれば、必用にして充分。。
とかいって、、、僕もマクロレズ持ってるけどね、、、
ただ、、やっぱり50mmにクローズアップのほうが、僕は便利だと思う。
手持ちでバンバン撮れるしね。。
なんといっても、機材が軽くていい。
長くなったのでこの辺で、、、